【訂正】o3の終了案内はChatGPTとAPIで分ける ― 期限確認票

2026年9月5日訂正: 旧稿の「今日中に退避」という期限前の呼びかけを取り下げました。また、APIの別の廃止予定を調べないまま「慌てて変更する必要はない」と案内した点を訂正します。以下は資料を再確認した結果と、確認漏れを防ぐために作成した記録票です。実際のモデル切替や会話の移行を試した記事ではありません。
同じ「o3」でも、利用場所を先に確かめる
ChatGPTの画面でモデルを選ぶ作業と、自分のプログラムがAPIへモデルIDを送る処理は、同じ終了案内で判断しない方がよい。旧稿は両者を区別していたものの、API側の別の期限を未確認のまま、変更を急がなくてよいという結論へ進んでいた。これは自動処理を保守する読者には不十分だった。
ChatGPT Learnの利用可否の説明でも、モデルの利用条件は製品と認証方法で異なり、ChatGPT側の設定がAPIに自動適用されるわけではないとされている。このため本稿の確認票も、まず「どこで使っているか」を分ける。
旧稿で紹介したChatGPTの8月26日終了という告知については、今回参照した現行資料では、その告知原文を再確認していない。告知が誤りだったと断定するのではなく、現在も利用できるか、既存会話がどのモデルで続くかを、この旧記事だけで判断しないでほしい。別モデルの過去の移行事例からo3の動作を推定する説明も削除した。
APIの廃止予定で確認できたこと
2026年9月5日に開いたAPIの廃止予定には、6月11日告知分として、o3-2025-04-16 と o3-pro-2025-06-10 の終了日が 2026年12月11日 と記載されている。これはChatGPTの画面上のモデル選択とは別の、APIに関する記載である。
さらに、名前にo3を含む別のモデル o3-mini-2025-01-31 は、同じ資料の別項目で 2026年10月23日 が終了日となっている。「o3系は全部12月」とまとめると、異なる対象を取り違える。日付を管理するときは、短い通称ではなく、資料に載った対象IDを記録する。
o3のモデルページには、短い名前の o3 と日付付きのスナップショットが掲載されている。自分の設定が短い名前だった場合も、名前に日付がないから廃止予定とは無関係だと判断せず、対応するモデルの説明と廃止予定を合わせて調べる必要がある。
ここで確認できたのは公開資料の記載であり、読者のアカウントで今成功するか、後継候補へ切り替えて同じ出力が得られるかではない。利用資格、料金、出力形式、必要なツールの対応は、自分の用途について別に確認する。
実務にどう影響するか:処理単位で埋める確認票
次の表は今回作成した運用上の提案であり、OpenAI指定の書式ではない。1つの自動処理や手順書につき1枚を作る。モデルを指定する箇所が複数ある場合は、設定の既定値だけでなく、個別の上書き指定や代替経路も対象にする。
| 確認欄 | 記録するもの | 不明なときの扱い |
|---|---|---|
| 利用場所 | ChatGPTの作業か、APIの自動処理か | 担当者に確認。製品名だけで推定しない |
| 対象 | 画面上の名称、または設定にある完全なモデルID | 手順書の略称だけなら設定を調べ直す |
| 期限の根拠 | 対象ID・告知日・終了日・出典URL・確認日 | 別製品の告知や検索要約で穴埋めしない |
| 移行の確認 | 代表入力、必要な出力、試験日、結果、担当者 | 資料を読んだだけなら「実行未検証」 |
例えば、設定から o3-2025-04-16 が見つかったという仮のケースなら、上記の資料の対象行と照合し、12月11日の終了日を記録できる。一方、「要約はo3で行う」とだけ書かれた手順書では、ChatGPTなのかAPIなのかも確定できない。その段階で同じ期限を埋めず、利用場所の確認を先にする。この2例は説明用で、実際の顧客環境を調査した結果ではない。
後継候補を試すときは、正解や必要項目を事前に決めた少数の代表入力を使い、処理が終了するだけでなく、必要な項目が欠けないかを確認する。試験に失敗したら、単にモデル名を元へ戻す手順だけを用意するのでは足りない。終了日を過ぎた旧モデルに戻れるとは限らないため、未処理を保留して人が確認する方法など、旧モデルに依存しない代替手順も決めておく。
秘密値や顧客の入力本文を、この確認票に貼り付ける必要はない。公開する検証記録には人工入力を使い、実際の設定や業務データとは分ける。本稿では有料APIの試験、利用者の設定変更、実データの取得は実施していない。
今回の訂正範囲と、次に確認すること
今回直したのは、期限を過ぎても残っていた呼びかけ、APIの廃止予定を未確認のまま対応を急がなくてよいとした説明、別モデルの挙動を参考に会話継続を推測させる記述である。旧稿にあったGPT-4.5の終了日や退役理由の引用も、今回の資料で照合していないため、現在の判断材料としては残していない。
最初に行うことは、手順書の中のモデル名を一括置換することではなく、利用場所と正確な指定を1件ずつ確認することだ。告知を読んだ日と、実際に移行を試した日を分けて記録すれば、「ニュースを確認済み」が「移行も完了」にすり替わるのを防ぎやすくなる。
これは旧ニュース記事の訂正であり、現行の推奨モデル一覧や移行成功の保証ではない。APIを扱うなら、期限だけでなくデータ保持の条件もZDRの確認票のように別項目として点検してほしい。